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令和4年度入学予定者んのみなさんへ

英語の辞書について(令和4年3月24日)

英語の辞書について、複数のご質問をいただいておりますので、以下のとおりお答えいたします。ご確認のほどよろしくお願いいたします。

英語科より

 購入表で「全員」とあるものは必ずご購入下さい。

① 大学進学に向けて充分な語学力向上を目指す上で、本校英語科としては電子辞書の英和辞典としての利用は基本的に推薦しておりません。少なくとも1年生の段階では、紙媒体の辞書を使用することでそれぞれの語義を深く理解し、語学習得の土台を固め、より高度な英語力へと発展させられるよう、長期的な視点に基づいて指導しております。以下、高校英語の基礎を固める段階で電子辞書が適さないと本校が判断している理由です。

・英和辞典としての電子辞書は、表層的な語義のみを確認する際には非常に便利ですが、例文や熟語を確認するためにはジャンプ等のキー操作が必要となります。ページを開けば関連内容がすべて視界に入る紙辞書に比べ、電子辞書では語学学習者にとって必須である用例理解にたどり着くには手間がかかります。実際、そこまで操作する生徒は希少で、単発の語義だけを見て「単語を調べた」つもりでいては、今後の語学力の伸長は期待できません。

・英単語に限らず、何らかの文献等を読む際、画面上より紙面上の方が記憶としての定着度がはるかに高いということは様々な分野で科学的に証明されています。事実、コンピューター画面では気付かなかった誤字・脱字などのミスが、紙面で確認すると見つけやすい、といったことは日常生活でも多く見られます。電子辞書は歴史も浅く、語学学習者に対する学習効果は未だ確立されてはおらず、本校としては責任を持ってお薦めすることはできません。

・電子辞書を利用する主な理由は「早く引けて便利だから」ではないかと思われます。社会人が業務上の利用で利便性を追求するのであれば別ですが、英語学習の経験の浅い学習者が「早く引けて便利」なものを使うというのは、自らの能力を引き出して鍛える機会を失うということにつながります。事実、電子辞書では単語のスペルを最後まできっちり確認して入力する必要もなく、自動で単語が表示されます。目前の便利さを重視することによる弊害は、長期的には非常に深刻になる場合もあります。

 以上により、高校英語の初期段階では紙辞書を使用するよう指導しております。ただし、2年生、3年生になり、ある程度の英語力を固めた時点で、時間を効率よく使うために電子辞書を併用するというのは構いません。ですが、実際は、「2年生になって電子辞書が便利だと思って使い始めたが、3年生間近になり受験勉強に本腰を入れるようになると、結局は紙辞書に戻ってきた」という生徒が本校では多く見られ、そういった生徒はやはり英語力に目覚ましい伸長が見られることが多いようです。

② 英和辞典は家庭学習でも用い、かつ授業に持参するよう指導しています。ウィズダム英和辞典には、紙辞書の紙面のままコンピューターやタブレット画面で閲覧できるデータも付属していますので、それも利用頂けます(電子辞書の画面とは全く異なります)。授業で一斉に「辞書の○○ページを開きなさい」と教師から指示することは多くはありませんが、高校の英語学習では授業中に各自が疑問に感じたことはまず自ら辞書で確認するという自主的な学習態度が必要であり、そういった指導を心がけております。

③ 本校では、本校の英語科授業のレベルにあった辞書の購入をお願いしております。和英辞典は推薦ですのでどのようなものを利用頂いても構いませんが、英和辞典に関してはお持ちの辞書との差異を以下に示します。どうかご購入下さい。

 ニューヴィクトリーアンカー英和辞典(第三版)
   レベル: 中学生(上級)、高校生(初級・中級)    収録語数: 5万項目
 ウィズダム英和辞典(第四版)
 レベル: 大学入試、ビジネス    収録語数: 10万4千項目


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